認定看護管理者に必要な【小論文の書き方とコツ 実例で解説】

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看護師長のスキル

看護管理者になって、レポートや小論文を書く機会というより、書かなければならない状況があります。

ふみ
ふみ

例えば、インシデントレポートもそうですし、年間の評価など。

こんにちは  ふみです。

看護管理者は文章を書くことから避けられないと思います。

今回は、認定看護管理者認定審査を例に、小論文を書くためのイロハを解説いたします。

あくまでも、看護管理者が作成する小論文に焦点をあてています。

日々の看護管理で必要とされる、認定看護管理者研修でのレポート作成

認定看護師教育課程を受講希望するスタッフの志望動機などの指導を想定しています。

大学院の修士論文の場合は、参考図書をご活用ください。

論文って、なに?

まず、論文は、作文とは違います。

こどものころに書かされていた作文は、自分の体験や気持ちをストーリーとして書き、

読み手に共感してもらえると評価されたと思います。

ふみ
ふみ

論文は、ある問題に対して明確な答えを記述します。

その答えの裏付けとなるデータや事実を簡潔な文体で記述します。

作文の目的は共感でしたが、論文の目的は納得です。

読み手に納得してもらうためには、お作法があります。

ついでに、レポートは、理解を報告することが目的です。

レポートでは、出題されたテーマに対して、調べたことをまとめます。

論文は、問題に対する自分の独自の意見を主張するための文章です。

小論文の構成

論を展開しやすいように、型があります。

序論、本論、結論という構成です。

序論は、小論文の全体が何を主張しようとしているかを、まとめたもの

序論では、何について論じるのかを明確にします。

自分の立場を明らかにすると、読み手が理解しやすいです。

認定看護管理者の認定審査の論述問題では、自施設の概要や分析などが序論にあたります。

志望動機や、問いの回答を求められたテーマのとき、字数が制限されたときなどは、

序論で、自分の意見を述べても大丈夫です。小論文の方向性が決まります。

本論は、論文のメイン

本論では、説得のある根拠、客観的な事実などを、誰が読んでも納得するように、論理的に書きます。

看護の具体的な経験や事例も意見の裏付けとして当てはまります。

結論でまとめる

本論の内容を受けて、自分の意見をまとめます。

本論で書いた根拠と序論で書いた主張をつなげて整理します。

序論で書いた意見の繰り返しになる場合もあります。

段落をつくる

文とは、主語と述語と修飾語からなっている句点までのつながりです。

その文が複数集まって、段落を作り、その段落が複数集まって、全体の文章を作ります。

同じような内容が述べられているまとまった部分が「段落」です。

認定看護管理者の認定審査の論述問題では、

「序論」「本論」「結論」で3つのみの段落で構成されることがあります。

例えば、

「ワークライフバランスの推進にあたり、自施設における勤務形態の多様性に伴う現状分析の内容と課題を挙げ、重点対策を一つ具体的に述べなさい」

というお題に

序論の段落:自施設の現状分析

本論の段落:勤務形態の多様性に伴う課題

結論の段落:重点対策の一つ

わたしが書いた練習答案

 自施設は地方に位置する300床の民間病院である。看護職員数は約350人で、離職率は〇%である。新卒看護師から中途採用者、育児休暇からの復帰者、定年退職後に再雇用された者など多様である。また、男性看護師が〇割を占めている。

 病棟の夜間勤務体制は、2交代と3交代の体制をとっている。子育て中の看護師が〇%と多い。家族形態が変化しつつある中、家族内で育児負担を分担することが難しくなってきている。そのため、子育て中の看護職員が育児をしながらの家庭生活と仕事を両立できる環境整備が課題である。

 自施設の重点対策として、院内に託児所を開設し、週2回は、夜間保育を実施している。子育て中の看護師でも安心して夜勤勤務ができ、経済的な支援にもなる。また、地域性からほとんどの看護職員は自家用車で通勤している。朝、子どもとともに通勤する看護師の姿は、若手看護師のロールモデルになっている。院内託児所は始まったばかりのため、利用する子どもは少ない。今後は、看護職員にとどまらず、院内職員に託児所の存在を周知し、利用度を高めるよう推進する。自施設の託児所の利用を推進し、多様な働き方をする職員に対応し、安心して働ける環境を整えていくことが職員のワークライフバランスに寄与すると考える。

ふみ
ふみ

3つの段落で構成しています。

評価のポイント

一般論ですが、小論文を評価するときの視点を上げます

  • テーマの意味や意図を正しく理解して、論点がテーマにあっているか。
  • テーマにそって現状が客観的で多面的に分析できているか。
  • 論理的な思考のもと、分析から課題が整理され、具体策があがっているか。
  • 日本語が適切で、誤字や脱字がないか。使用されている専門用語は正しいか。
  • 用紙の使い方や段落、句読点、筆跡など、読み手にわかりやすく書かれているか。
ふみ
ふみ

字数は少なくても、多くてもだめ。

与えられた用紙の少なくとも3分の2は書きましょう。

専門用語を使用する場合がありますが、正しい用語を使用しましょう。

例えば、「特定看護師」は、いません。特定行為研修の修了者となります。

小論文をどうやって書くか

実際に、記述していく流れを説明します。

問題を読み込む

ふみ
ふみ

何について論じるのか、記述を求められているかを、

まず、明確にします。

出題の主旨や意図をしっかりつかみます。条件も確認しておきます。

お題に印をつけておくと、振り返るときに、それを記述したか、確認しやすいです。

例題:「ワークライフバランスの推進にあたり、自施設における勤務形態の多様性に伴う現状分析の内容と課題を挙げ、重点対策を一つ具体的に述べなさい」

何を書くか、思考して、文字にしてみる

ふみ
ふみ

自分の考えや答えを、まとめます。

このときに、文字にしておくと、自分の考えが整理できます。

勤務形態の多様性では、育児時間や夜勤専従、日勤常勤や非常勤など、

いろいろなキーワードが浮かびます。

自施設の場合は…と、考えると分析になります。

そのときに、データとなる必要な情報は何か、も考えます。

分析したら、そこから、課題を考えます。

課題は言語化して、ここで記述しておければ、小論文も書きやすいです。

例題:「子育て中の看護職員が辞めずに続けられる環境整備が課題」と、メモしました。

認定看護管理者教育課程 いわゆるファーストレベルやセカンドレベルを受講するときにも、

800字程度の志望動機や自部署の現状と課題の提出を求められています。

何を求められているか、その解は、どうするか、自分で思考しますが、

ふみ
ふみ

ぜひ、文字に起こしてみましょう。

そうすれば、これじゃないかなとか、こんな感じかなとか、自分の考えが、かたちになってきますよ

骨組みを考える

伝えたいことを明確にするために、骨組みを考えます。

ふみ
ふみ

骨組みとは、構成要素のことです。

これが、設計図(段落構成)になります。

問題で求められていることの回答を整理

先ほど、考えた、メモが、構成要素です。

例題:以下の3つが構成要素になります。

〇自施設の現状分析結果:子育て中の職員が〇割を占めている。

〇課題:子育て中の看護職員が辞めずに続けられる環境整備

〇具体策:託児所の活用

志望動機なら

〇今の自分(現状分析):経験〇年目、病棟で後輩や実習生の指導の役割

〇これからの自分の課題:こんな看護をしていきたい。そのために不足していること。

〇自己の課題に至った理由(課題の根拠となる経験):看護でこのような喜びを感じた。看護でこのような壁にぶつかって、悩んだ。

〇この研修で何を学びたいか:アセスメント能力を高める。コミュニケーションスキルを学ぶ。分析や洞察できる能力を身に着ける。

書く順番を考える

「序論」「本論」「結論」で3つの段落になるための順番を考えます。

例題なら、「自施設の現状分析」「課題」「具体策」の順番で

「はじめに」と「おわりに」は、不要ですが、

締めくくるまとめは、あったほうがいいかな、とか、考えます。

志望動機なら

「序論」で、自分の現状分析と自己課題を書いて

「本論」で、課題の根拠となる看護の経験を書いて

「結論」で、この研修で学びたいことを書いて、この研修を受講することが、自分にとって必要なんだとアピールします。

このメモ書きが、小論文の骨組み、構成要素になります。

不要なことや、抜けている部分はないか

メモ書きをみながら、問題に求められていることに、不足はないか。

問題からズレていないか。

不要なことはないか。

ふみ
ふみ

メモを見て、大まかな流れを、もう一度、確認します。

これが、小論文の骨組み(設計図)になります。

骨組みにそって、文章を書く

メモにそって、文章を書きます。

自施設の現状分析は、課題や具体策に必要なデータだけを記述します。

不要なデータや概要が記述されていると本来必要な内容が乏しくなります。

また、一般論を記述すると本論を書く量が不足します。

上達のポイント

自己学習が重要

何度も書いてみる

小論文を上達させるためには、とにかく何度も書いてみることをお勧めします。

文章は何度も書くことで鍛えられます。

繰り返し小論文を作成して慣れておくことが重要です。

小論文は上手に書けることはもちろん、本番では制限時間内に書かなければならないので、

作成スピードを高めることも大切。

人が書いた論文を読む

他の人の論文を読むことも、小論文を上達させるためには大切なこと。

ふみ
ふみ

小論文は書くだけではなく、読むことでも上達を図ることができます。

日ごろから、さまざまな論文に触れておく必要があります。

他の人の論文を読むことで、どのような書き方をしているのか、

どのような考えを持っているのかが分かり、視野を広げることができます。

ふみ
ふみ

研究論文を読むこともお勧めします。

研究論文の結果は自分の業務に活用できます。

例えば、新人看護師が看護師長に期待している内容など。

あらためて、気づきになります。

小論文を読む際には、ただ漠然と読み進めるのではなく、

同じテーマなら自分はどのように書くのかを考えながら読みます。

書き方のコツをつかめると思います。

わかりやすい文を書くポイント

  • 文末は「だ」「である」調
  • 一つの文はなるべく短く  1文の長さは平均字数で40字程度
  • 1つの文章単位では1つのポイントだけをいう   英語的にいえば、ワンセンテンス・ワンアイデアで、日本語でいうと一文一義。
  • 主語と述語からなる短文主体の文章に  複数の文を接続詞でつなぐ場合がありますが、一文が長くなります。
  • 主語を意識して、主語と述語を対応させる
  • 主語と述語は近づけ、明確に対応  主語と述語を近づければ、文章は短くなります。
  • 論理を展開させる順に(時系列で)  全体から部分へ、大状況から小状況へ、重要なものから軽易なものへ、原因から結果へ、筋道に沿った展開へ、時間の経過とともに。読み手が理解しやすいです。
  • テーマの本筋で一貫させて書く  主張や論点を支える議論以外のことは書かない
  • 事実とそれ以外の意見や感想は区分して書く
  • 文章をわかりやすくするためには、余分な内容や文章、語句を入れない
  • 形容詞、副詞などの修飾語句はなるべく使わない。
  • 同じ単語や表現も続けて使わない。  例えば、一文の中で「の」の頻発や、「を」や「が」という助詞の繰り返しは避ける。
  • 正しい用語を使用し、難しい用語はしっかり調べて   漢字が思い出せない、難しい用語があやふやな場合は、やさしい言葉に変えてみます。例えば、「曖昧」は「あやふや」に。

書いたら、誰かに、読んでもらう

評価のポイントにそって、コメントをお願いしましょう。

できたら、同僚や信頼している上司など。

お勧めの本

「サードレベル」の必読書であがっている場合が多いです。

すぐに読めますが、とてもわかりやすく、役立ちます。

小論文の基礎を知りたいときは、

読みやすく、基本が理解できます。

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